お勧め本

『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』 ジェームズ・C・コリンズ著から

ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則この本はビジョナリーカンパニー1の続きではありません。
1は偉大な企業が発展し続ける仕組み。について書いてあるとすると、2は1になる以前の、良好な企業が偉大な企業になる。そこで起った事実について、書いてあります。代表的な11の会社が、何を考え何を基準にどう経営を行ったか。うまくいかせた素。それは、あらゆる企業にとって喉から手が出るほど、欲しいものだと思います。
そのうち、私が特に強く感じたものを本に沿って書いてみます。

1.第五水準(偉大さを持続できる企業)の経営者の資質

  1. 謙虚である。・・・焦点は会社に当てられている。自分の富や名声を得る為ではない。
  2. 不屈の精神。・・・なすべき事を実行する。職業人としては意志が強い。

謙虚であるのに驚きます。オレが一番偉いんだ!といった態度は微塵もない。
この優秀な経営者資質は『オレが一番』の経営者に潰されている。この人を探し出すには誰がやったか分からないが、その部門の成績が良い。なぜだろう?と思うような組織に注目すると良い。やって当然と思っているその人(第五水準の経営者)がいるはずだ。

2.だれをバスに乗せるか。

  1. 最初に人を選ぶ。・・・採用にあたって、どういう人物か、どういう価値観かに注目。
    *これまでの人生で下した決定の理由を質問する。重要なのは性格と基礎的能力。
  2. 社員のやる気を引き出すのではない。情熱のある社員を採用し、やる気を削がない事。
  3. 最高の人材は管理を必要としない。指針を与え、教え、導く必要はあるが。
  4. 最高の人材は最高の機会の追求にあてる。問題を解決しても無難になるだけ。
  5. 仲間に会うのが楽しい・・・尊重し、尊敬しあえる仲間は目標が何であれ、成功する。

適切な人材を適切な場所に配置してから、目標を考える。そうすればたとえバスの行先が変わったとしても、少なくとも素晴らしい仲間といることで、楽しく仕事ができる。苦しい時期でも大きな課題でも仕事を楽しんでする事が将来大きな財産となる。リタイアした後も生涯の友となる場合が少なくない。
適切な人材か、迷ったら採用しない。座っている席が悪いだけかは異動でチェック。

3.最後にはかならず勝つ。

ビジョン<厳しい現実を直視(理解)する。
現実をいかに捉えるかが重要な鍵。その上にビジョンが乗る。
例)ストックデールの逆説・・・
ベトナム戦争の捕虜収容所で拷問を受けながらも、
A.最後には必ず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にし、『あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにする。』という希望を捨てずに今できる事に集中し、戦略を練り、行動し続けた人。ストックデール。
B.いつかは出られる、クリスマスまでには・・。と根拠のない希望を持ち、裏切られながら絶望して死んでいった人。

飛躍する企業になるためにはAが不可欠。カリスマ経営者はビジョンを信じるあまり、現実を無視してBになる事がある。うまくいっている経営者が謙虚である必要があるのはこの点。

たった一つの明快な概念

飛躍した企業のうまくいった鍵は3つの要素の理解と、その合わさった部分を指針にしている点にあった。

  • 要素1 自社が世界一になれる部分はどこか
    ・・能力の罠に陥らない。何かをうまく出来るからといって、利益が出ているからといって、世界一にまでなれるとは限らない。世界一を探せ。
  • 要素2 経済的原動力になるのは何か。→Xあたりの利益。
    ・・自社の事業を深く理解し、事業の経済性強固にし、持続するものは何か。
  • 要素3 情熱をもって取り組めるか。 自分たちが情熱を傾けられるものだけに集中。

3つが重なる概念を見つけるのに平均4年はかかる。議論し検証することが必要。

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